会長。私と恋のゲームをしてください。
後悔はしてないけれど、不安は大きい。

こんな夜中に外に出たことがないから、どうしていいのか分からない。


街灯が、不安を煽る。

勢いよく飛び出したけれど、その足はだんだん重くなっていった。

歩きたくない。


心に鉛が落ちたように、体も心も全てが重い。


これから、私はどうしたらいいんだろう。

自分で……。

ひとりで生きるという選択をしたんだもん。


頑張らなきゃいけないのに。

道路の真ん中で足が止まり、涙がこぼれる。



「誰か……。助けて」



その言葉とともに、私はその場にしゃがみこんだ。
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