会長。私と恋のゲームをしてください。
「美雪ちゃん、座って!」



夏樹ちゃんがソファに座るよう促してくれる。



「ありがとう」



夏樹ちゃんの笑顔のおかげで、私はソファに座ることが出来た。

だけど、夏樹ちゃんは立ったままだった。

会長はキッチンで何かをしているみたいだし。

もじもじしている夏樹ちゃん。



「……夏樹ちゃんも。座る?」



って、私の家のソファじゃないのに。

偉そうに言ってしまった。


冷たい目で見られるかなぁ、と覚悟していると。



「うんっ!」



夏樹ちゃんは太陽のように顔を輝かせて、私の隣に座った。

ぴったりくっついている夏樹ちゃん。

距離の近さに最初はびっくりしたけれど、私も笑顔になることが出来た。



「美雪ちゃんの髪の毛、長いよね!」

「うん?」



髪の毛の話?

確かに、私の髪の毛は黒髪で長い。

三つ編みに結んであるけれど、それがどうかしたのだろうか。
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