会長。私と恋のゲームをしてください。
「私が案内する!」



そう言ってくれた夏樹ちゃんは、さすが女の子。

すごく周りを見ているんだなぁって感心した。



「ありがとう」



私は夏樹ちゃんの言葉に甘えることにした。

リュックからパジャマと下着、バスタオルを取り出す。

下着が会長の目に入らないように、細心の注意を払いながらお風呂道具をまとめた。



「行こ!」



廊下を歩いていく夏樹ちゃんの後ろを追いかける。

リビングを出て、廊下の奥に脱衣所があった。

その奥がお風呂場だよね。


脱衣所の扉を開ければ、いい香りがした。

シャンプーの香りかな。

やさしいフローラルのような香り。


って、私は変態かっ!



「シャンプーはこれだよ!」



夏樹ちゃんがシャンプーなどの位置を丁寧に教えてくれる。


本当に何から何までありがたい。
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