会長。私と恋のゲームをしてください。

2人だけの秘密

お昼休み。

生徒会室へ向かう前に、購買へ寄る。

今日はお弁当を作ってないから、購買でパンを買う。

そういえば、昨日の会長もパン食べていたよなぁ、なんて思いながらクリームパンを手に取る。


購買のおばちゃんにお金を払ってから、生徒会室へ向かった。

生徒会室のドアを開けると、理樹くんと彩菜先輩もいた。



「北澤さん? イメチェン?」



彩菜先輩がクラスメイトと同じようなことを言う。



「可愛くなったね」



そういう彩菜先輩が可愛いです、とは言えず、苦笑いをする私。

理樹くんも私に近づいてきて、頭にぽんっと手が置く。



「美雪ちゃんのその姿、久しぶりに見た」

「そっかぁ。理樹くんは北澤さんの幼馴染だもんね」



理樹くんの言うとおり、小学生の頃までは髪の毛を結んでいなかったし、メガネもかけていなかった。

理樹くんにとっては新鮮な姿なんだろう。


私の髪の毛を撫でてくれる理樹くん。

なんだか、犬になった気分だ。
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