幸せの鐘

「どうかしたか?」



「え?なんでもないよ・・」




店員さんが私のサイズ表を持ってきた。




「あんた、自分が何したか
わかってんだろうな?」



「え?」





蒼汰君から怒りのオーラが出てる。




怖いくらいに・・




「全部聞こえてたんだよ。

杏にいろいろ言ってくれてたな。」



「それは・・」



その後、蒼汰君はこのお店の上司を呼んで
女の人を処分するように言ってた。





結局このお店で買わずに
近くのお店で服を買ってくれた。




ご飯を食べてマンションに戻ると
蒼汰くんは私の手を握ったまま
ソファに座った。




「あの女を抱いたのは本当だ。

でも、その・・」




「遊びだった・・?」




蒼汰くんもこんな顔するんだね・・



申し訳ないって顔をしてる。




「昔はそういう遊びが多かった。

だけど、杏のことは本当に特別だし
大切に思ってるし遊びじゃないってことは
わかってほしい。」




「・・・・わかった。」




正直あの女の人としたって話しは
ショックだった。




これって、蒼汰君を好きになってる証拠





シャワーを浴びてリビングに戻ると
ソファに横になって眠ってる蒼汰くん。





やっぱり寝顔可愛い・・



寒くないように毛布をかけると
蒼汰くんが私の手を握って
わたしを引き込んだ。



「蒼汰くん!?」



「一緒に寝るぞ。」



寝る!?


嘘でしょ!?



ドキドキしすぎて心臓止まりそう・・






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