幸せの鐘
全く寝れないんですけど。
横では寝息を立てて寝てるし・・
お陰様で次の日私は寝不足。
麻友から連絡が来てたから
学校で話すってメールを送って
蒼汰くんが帰ってくるまで
ひたすら眠った。
夕方、誰かに髪の毛を撫でられてる感じがして
目を開けると蒼汰君が髪を撫でてた。
「ごめん、俺のせいで寝れなかったんだよな。」
「大丈夫、今寝てたから。」
「悠馬と和希が飯作ってるから食べるぞ。」
「ほんとに!?
手伝わなくちゃ!」
「いいんだよ。あいつら料理得意だから。」
リビングに行くとすごくいい香りがしてる。
「杏ちゃんおはおう。」
「おっはよぉー杏ちゃん!」
「おはようございます。
すいません作ってもらっちゃって・・」
「これも俺らの仕事だからね。
それより、俺らにも敬語は使わなくていいよ。
蒼汰にやられちゃう。」
悠馬君が目配せをして蒼汰くんを見ると
こっちを睨んでる。
「杏ちゃんは蒼汰の所にいて。」
「わかった‥。」
言われた通り蒼汰くんのところに行って
隣に座ると私の肩を抱いて抱き寄せた。