幸せの鐘
思ったんだけど、蒼汰くんって
意外と甘えん坊‥?
確実にそうだよね。
ご飯ができて机に並べられた料理は
すごく豪華で食べきれないくらいの
量ができてた。
「いただきます。」
え、待って。
これお店レベルじゃない?
「お口にあったかな?」
「すごいおいしい‼」
「それなら良かった。」
美味しすぎてお腹がはちきれそうな
くらいの量を食べたもんだから
3人ともビックリしてる。
「ごちそうさまでした。」
2人は片付けまでしてくれた後
帰っていった。
さっきまで賑やかだった部屋は
静かになって今の私の心臓の音が
聞こえそうで心配
「杏、先に風呂入ってきていいぞ。」
「いいの?」
「遠慮するな。」
鏡に映る私の体には痛々しい痣が
たくさん残ってる。
これ消えるのかな・・・?
これは蒼汰君には見せられない。
まだ自分の事を話せてないし・・
惨めな女だって思われたくない。