幸せの鐘
「杏、日曜日遊ぼうね!!」
「もちろん!」
放課後、麻友とわかれて迎えの車が
来る場所まで歩いていった。
すると車の外でタバコを吸ってる
蒼汰くんを発見。
「おかえり。」
「ただいま。
仕事じゃなかったの?」
「早く終わったから迎えに来た。」
蒼汰くんが来てくれたことが嬉しくて
顔がニヤついてないかな?!
いつものように後部座席に二人で座る。
でも、今日は手を繋いできた。
「蒼汰くんって緊張とかしないの?」
「しないな。」
だよね。緊張とは無縁そうだし。
「嘘。
すげぇ緊張する。
今杏の手を握ってるだけでも
心臓がバクバクしてる。」
「ほんとに?」
「他のことには緊張しねぇけど
杏の事になるとダメなんだよな。」
それって良い方に捉えていいんだよね?