幸せの鐘
通じ合う気持ち

ーーーーー


蒼汰くんの家に住み始めて1ヶ月。




蒼汰くんに対する好きって気持ちが
どんどん溢れてる。




最近は毎日一緒に寝てる。




初めは寝れなくて寝不足だったけど
今は一緒に寝ることで気持ちが落ち着いて
ぐっすり眠れる。





「杏、今日俺帰れないかもしれない。」



「仕事忙しいの?」



「んー、、、まあな。

だからちゃんと戸締まりして
先に寝とけな。」




私は未だに蒼汰くんの仕事が
どんな事なのかわからない。





お昼前に家を出ていった蒼汰君。




その日の夜結局蒼汰君は帰ってこなかった。




「何かあったのかな・・」



心配で心配で部屋をウロウロ。




その時玄関が開く音がした。





「蒼汰く、、ん?

ちょっとどうしたのその怪我!!」



帰ってきた蒼汰君は顔に傷ができてた。




「ちょっとな。」


「なんで言ってくれないの。。?

なんで何があったのか言ってくれないの!?
私と蒼汰くんがそんな関係じゃないから
言う必要もないって思ってるかもしれないけど
この一ヶ月一緒にいるのに、蒼汰くんの
仕事の事何も知らない!

怪我して帰ってこないかな・・とか
昨日も帰ってこなくてずっと心配だった。
ちょっとな。で終わらせないでよ・・」




私の目から涙がこぼれた。




すると蒼汰君は私を抱きしめた。




「ごめん。

心配させてごめんな。」



「大丈夫なの・・・?」



「これくらいの傷は慣れっこだ。」




私の手を握ったままソファに座って
ちゃんと目を見て向き合った。

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