幸せの鐘

夜仕事から帰ってきた蒼汰君は
何も言ってこなかったから
芳根さん言わないでくれてたんだ。





だけど、黙ってた事であんな
大事件が怒るなんて思わなかった。





「あーん。

裏口から出てくると思って
こっちで張ってたのよ。」




次の日、校門から出ずに先生たちが
使ってる出入り口で外に出た




だけど裏をかかれて待ち伏せされてた。





「親の言うこと杏はちゃんと
守れるよな?」



お父さんは私に近づいてきて
カバンを奪い取ろうとした。




「やめて!

あんた達に渡すお金なんてない!」



バシッ!




頬をぶたれた・・




「俺たちの奴隷にしてやるよ。」



お父さんは私の腕を思いっきり掴んで
近くに停めていた車に無理矢理乗せた。




車は芳根さんが乗ってる車の横を
通り過ぎた。




私の声なんて届くはずもなかった。。。




またあの地獄の日々に戻るんだ。。

< 22 / 85 >

この作品をシェア

pagetop