幸せの鐘
夜仕事から帰ってきた蒼汰君は
何も言ってこなかったから
芳根さん言わないでくれてたんだ。
だけど、黙ってた事であんな
大事件が怒るなんて思わなかった。
「あーん。
裏口から出てくると思って
こっちで張ってたのよ。」
次の日、校門から出ずに先生たちが
使ってる出入り口で外に出た
だけど裏をかかれて待ち伏せされてた。
「親の言うこと杏はちゃんと
守れるよな?」
お父さんは私に近づいてきて
カバンを奪い取ろうとした。
「やめて!
あんた達に渡すお金なんてない!」
バシッ!
頬をぶたれた・・
「俺たちの奴隷にしてやるよ。」
お父さんは私の腕を思いっきり掴んで
近くに停めていた車に無理矢理乗せた。
車は芳根さんが乗ってる車の横を
通り過ぎた。
私の声なんて届くはずもなかった。。。
またあの地獄の日々に戻るんだ。。