幸せの鐘
新たな家族
ある日の夜、蒼汰くんが帰ってきて
難しそうな顔をしてる。
「どうかしたの?」
「あのさ、俺の親が杏に会いたがってる。」
蒼汰くんのご両親・・・
お父さんは新崎組の組長さん・・
私のことで迷惑かけたから
挨拶しないといけないって思ってたけど
心の準備が・・・
「明日、連れてこいって言われたんだけど
行けそうか?」
「うん行く!
ちゃんとご挨拶しときたい。」
「よかった。
あ!ちなみに、お袋最強だから・・
気をつけといて。」
最強って・・
どういうこと!?
それって喧嘩が最強って意味なのかな?
なんかすごい緊張してきた。。
その日の夜緊張しすぎて
なかなか寝付けなかった。
ーーー
「ここが蒼汰くんのご実家・・・」
でかい。
でかすぎる。
大きな頑丈そうな門に
外には組員さんがたってる。
「杏おいで。」
緊張してる私の手をぎゅっと握って
玄関を開けた。