幸せの鐘
「若!杏様!いらっしゃいませ!」
一斉に頭を下げて組員さん達に
圧倒されながら頭を下げて靴を脱いだ。
どんどん家の奥に歩いていく蒼汰くん。
一つの大きな襖のドアをノックも
しないまま開けた。
その瞬間・・
ドドドドドドドドド!!!
すごい足音が聞こえてきたと思ったら
体に衝撃が走った。
今私・・
抱きしめられてる?
「お袋・・杏はまだ完治してねぇんだぞ。」
「あ!そうだったわね!
ごめんね?」
私から離れたお母様は言葉をなくすほど
綺麗だった・・・
「だ、大丈夫です。」
「良かった!こっちにいらっしゃい。」
お母様が行く方向を見ると
あぐらをかいて座ってる男性を発見。
見ただけで分かる。
蒼汰くんのお父様だ・・