幸せの鐘
この家系は美形だらけだ・・
私はお父様とお母様の前に座った。
「挨拶が遅れて申し訳ありません・・
梶原杏といいます。」
・・・・シーンと静まりかえる部屋・・
「ハハハは!
杏ちゃんそんなに固くならないでくれ。
悪い悪い、ちょっと威厳のある父親を
演じてみただけだからそんなに緊張
しないで大丈夫だぞ。」
「はい・・」
「じゃ俺たちは帰る。」
え!?もう!?
今来たばっかりだよ!?
「おいおい。今晩は飯食って帰れ。
組員たちも張り切って作ってるんだ。」
「わかった。
杏、お袋に俺の部屋案内してもらって。
仕事の話がある。」
「うん・・」
「杏ちゃん行きましょ!」
お母様は私の手を握って部屋から出た。
ほんと綺麗なんだけど・・
お父様とお母様から蒼汰くん。
納得いくくらいの美形揃い。
「蒼汰から話は全部聞いてるわ。
私とあの人の事、お母さんとお父さんって
思ってね?
私は何があっても杏ちゃんの味方よ?」
「ありがとうございます。」
泣きそうだよ・・
「お母さんって呼んでね?」
「はい!」
蒼汰くんの部屋は整理整頓されてる
しばらく一人で待ってたら
蒼汰くんが戻ってきた。
「お袋に変な事吹き込まれてないか?」
「全然!
お母さんすごい優しかったよ。」
「良かった。
一人息子だからさずっと娘がほしいって
うるさかったんだ。
杏の事を話したら連れてこいって
しつこくて・・」
「私これて良かったて思ってるよ!」
「ありがとな杏。」
お礼を言いたいのは私の方なのに・・
どれだけ蒼汰くんに助けられてるか・・
新崎組の組員さん達が作るご飯は
すごいおいしいらしくて
楽しみに待ってろって言われた。
お腹ペコペコにしとこ〜♪