幸せの鐘
「蒼汰〜杏ちゃーん!ご飯だぞー!」
和希君の声が聞こえて
私は蒼汰くんの後をついていった。
「ちょっとビビるかも・・」
「え!?何が?」
襖を開けるとそこにはたくさんの
組員さん達がズラーッと並んでたってる
確かにビックリした・・
「若、杏さんこんばんわ!」
一斉にそう言われて家が揺れた気がした。
「こんばんわ。
杏です。よろしくお願いします。」
なぜか顔を真っ赤にしてる組員さん達。
多分今私の頭の上に?マークが
たくさんついてると思う。
「お前らな・・」
蒼汰くんが低い声でそう言うと
組員さんたちの背筋がピーン!と伸びた。
私の隣に立ってた悠馬君がニヤニヤしてる。
「みんな杏ちゃんの可愛さに
ヤラレたんだよ。。」
「可愛さって・・そんなの私にはないよ・・」
「杏ちゃんが無自覚なだけぇ〜
みんな杏ちゃんが可愛くて仕方がないんだよ。
特に蒼汰はね?」
さっきから私の手を握ったまま
離さない蒼汰くんを見て優しい笑顔で
笑ってる悠馬君。
「杏、食うぞ。」
「食べるけど、手を離してくれないと
食べれないよ?」
「わりぃ・・」