幸せの鐘
新崎組の人たちはすごい優しくて
どうしてもみなさんにお酒を注ぎたくて
一人ひとり回って挨拶をした。
「杏さんが若とお付き合いされてから
若、すごく穏やかになったんです。」
「杏さんと出会う前までは冷酷だって
言われてたのに、今じゃ見たことなかった
笑顔を見せてくれるようになりました。
だからみんな杏さんに感謝してるんです。」
そうだったんだ・・
確かに会ったときも笑ってなかった気がする
だけど、元から優しさはあったよね。
じゃなきゃこんなに慕われることなんて
ないと思うから。
「そろそろ戻らないと若が不機嫌に・・」
「あ、ホントだ・・」
組員さん達を睨んでるからみんな
真っ青になってる。
急いで隣に戻るとなぜか・・
「なんで膝の上?」
「いいからここにいろ。」
後ろからギュッと抱きしめられてて
どうやってもおりれない。
みんなからの視線がぁ〜
お父さんは呆れてるし
お母さんはニコニコ笑ってる。
今日は蒼汰くんのボディタッチがすごい!
こっちが恥ずかしくなるよぉ
ご飯を食べた後芳根さんが運転する
車に乗ってマンションに帰った。