幸せの鐘

ーー



誕生日当日




朝起きて、あえて蒼汰くんに
おめでとうって言わなかった。





後で盛大にお祝いしてあげるから
ごめんね!って
仕事に出発する蒼汰くんを
お見送りしながら心の中でつぶやいた。






すぐに麻友がきて一緒に飾りつけ!





「杏てほんと料理上手だよね。」



「悠馬君と和希君がよく
料理作ってくれるから勉強してるんだ♪」





あの二人はほんとに作る料理が
おしゃれで勉強になるの。





夕方近くになって悠馬君から
もうすぐ家に到着するって連絡が来たから
クラッカーを準備!




玄関が開く音がして蒼汰くんの
声が聞こえてきた。




そしてリビングのドアがあいて・・



パーーーーンッ!




「蒼汰くん誕生日おめでとう!」




「忘れられてると思ってた。」




嬉しそうにニコッ笑った蒼汰くんは
私の頭を撫でた。




「ありがとう。すげぇ嬉しい。」



テーブルに並んだ料理を見て
すごい喜んでくれた。



今日の料理は蒼汰くんの好きな食べ物
ベスト5を作ったの!



いろんな人に聞き込みをして
情報を手に入れました!

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