幸せの鐘
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「あけましておめでとう!」
「おめでとうございます!」
年が明けて蒼汰くんの実家で
みんなでおせちを食べた。
大宴会が始まって蒼汰くんも
かなりお酒を飲んでる。
唯一冷静なのが悠馬君。
私の隣に座ってみんなを
優しく見守ってる。
「杏ちゃん、こっちは気にしなくていいから
疲れたら部屋に戻って大丈夫だよ。」
「うん、、そうしようかな・・」
年が明けてもう夜中の4時・・
そろそろ睡魔が限界。
一人部屋に戻ってベッドに入ると
すぐに眠りについた。
目が覚めると体が窮屈・・
後ろから抱きしめられてる。
タトゥが入った腕・・
大好きな人の腕。
起こさないように体を蒼汰くんの
正面にゆっくり動かした。
いつも落ち着いてる蒼汰くんだけど
寝顔はすごく可愛い。
本人に言ったら怒りそうだけど。
蒼汰くんのおでこにキスをして
ゆっくり起き上がった。
「口にはしてくんねぇの?」
「え!?起きてたの?」
「実はずっと起きてた。
で?口にはキスしてくんねぇの?
たまには杏からしてほしんだけど。」