幸せの鐘
蒼汰くんに裏切り者の話しを聞いた
次の日ちゃんとロックも何重にもかけて
家にいるとインターホンがなった。
モニターを確認すると
悠馬くんが映ってた。
「悠馬くんどうしたの?」
「杏ちゃん、、ごめん、、」
その瞬間私の意識は遠のいた。
口と鼻に当てられた布が原因・・
それから何時間時間がたったのか
わからないけど目が覚めると
しらない場所のベッドに繋がれてた。
そして・・
「悠馬くん・・どうして?」
「ごめんね。
蒼汰から聞いたよね。裏切り者の話し。」
わかってる、、その裏切り者なんだって
でも悠馬君の目は悲しそうなのはなんで?
蒼汰くん達を裏切ったのには
理由があるんじゃないの?
「いい働きしたわね。」
「あなた…!」
部屋に入ってきたのはあの女。
蒼汰くんを脅した女‥
「悠馬くん!なんで?」
「あら言ってないの?」
「言う必要はない。」
「どうして?言えばいいじゃない。
離れ離れの実の妹を人質に取られてるって。」
実の妹・・
そう言えば悠馬くんは
家族の話に入ってこなかった
自分から家族の話もしない
何か事情があるんだって事は
蒼汰くんもみんな気づいてた
「あんた最低ね!
人の弱みを握って攻撃できないなんて
弱い人間がすることじゃない!」
「相変わらず生意気ね。
ほら悠馬、このガキ殴りなさい。」
女に命令された悠馬くんは
首を横に振った。
「それはできない。」
「なら、他のやつにやらせる。」
女が手をパンパンと叩くと
二人の男が入ってきた。
女が目で合図をすると一人の男が
私の顔をグーで殴った。
「うっ…」
「おい!やめろ!」
悠馬くんはいつのまにか
取り押さえられてる。
殴られ慣れてる私はこれくらい
どうってことない。
必ず蒼汰くんたちが助けに来てくれる。
きっと悠馬くんのことも助けてくれる。
そう信じて殴られながらも
意識だけは保った。