幸せの鐘

私の左手にはめられた指輪。




一生の宝物。





そして、同盟を組んでる組の
トップが集まった。




私はお母さんに着物を着せてもらった。




「杏ちゃんすごい似合ってる。」



「着物初めて着ました・・

何か私じゃないみたい・・」



「蒼汰もビックリするわね。」




しばらくして、お母さんの部屋に
蒼汰くんが来た。



「うわ・・

襲いてぇ・・」



「もうバカ。。」




蒼汰くんのお陰で少し緊張がほぐれた。



お父さん達と初めて会った大きな部屋の
前に来た私達。




蒼汰くんが手を握ってくれたまま
襖を開けた。





ちょっと想像以上に多い・・




一斉に視線がこちらに注がれる。



蒼汰くんが中にはいると
一斉に頭を下げた。



「若お久しぶりです。」



「三鷹久しぶりだな。」



私達の隣に座ってた人は
蒼汰くんと同じ年代くらいの男の人




「会合の前に、話がある。

話が耳に入ってる者もいると思うが
俺は杏と結婚する。
同盟を組んでる組には俺の言葉から
知らせておきたい。」




蒼汰君が合図をしたら私が話す番。



目で合図があって自己紹介をした




「初めまして。杏といいます。

私はまだまだ未熟者でご迷惑を
おかけすることがあるかもしれません。

でも、新崎蒼汰の妻となる者として
恥じないよう努力します。
こんな私ですがよろしくお願いします。」




シーンと静まり返ってる・・



私言葉間違えたかな・・



不安で蒼汰くんをチラッと見ると
得意げに笑ってる。



「さすが、新崎の若の奥様に
なるお方ですね。

ここにいる者たちはみな
杏さんを歓迎してますよ。」




なんだろ、この人蒼汰くんと
似た雰囲気がある。
だけど、なんだろ・・苦手なタイプ



「杏、上出来だ。」



「良かった・・」




会合の最中にわたしは部屋を出て
着物を脱がせてもらった。



会合が終わってみんなで大宴会。


いろんな人たちが蒼汰くんと私の所に来て
蒼汰くんにお酒を注いでる。




お酒は強いのかもしれないけど
さすがにきつそう・・



「杏、先に部屋に戻ってろ。

これは朝まで付き合う事になる。」



「わかった。」

< 59 / 85 >

この作品をシェア

pagetop