幸せの鐘

「和希も大変だって言ってる・・

一体何が起こってるんだろうね。」



「本当だね。。」



未だに誰が裏切ってるのか
わかってないみたい。




そういえば、情報が漏れてるって
言い始めたのってあの筆箱を
学校に忘れてた時ぐらいから。




偶然なんだろうけど心のどこかで
モヤモヤしてる。




“これ、私のじゃない。

蒼汰くんの?”



“いやちげぇよ。”



“組で勉強したときに混ざったのかも!

蒼汰くん預かってて!”



もしかしてあのボールペン・・



だけど、誰が入れたのかがわからない



それにあのボールペンが
盗聴器やGPSって確信もない。




確認したくても蒼汰くんが
電話に出ない。




「麻友、私もう一回蒼汰くんに
電話してくるね。」



教室を出て屋上に来た。



何回かけても出ない。



「新崎さんどうしたの?」



「あ、一ノ瀬くん。

どうもしてないよ・・・」



あれ?


今私のこと新崎さんって。。



名字が新崎だって知ってるのは麻友だけ



もしかして。。
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