幸せの鐘
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ここはどこ。。?
冷たい床で体が冷えていく。
「あ、起きた?」
「いち、、の、、せくん?」
体を起こそうとすると
さっき殴られて所が痛む。
「あんまり動かないほうがいいよ。
肋骨折れてると思うから。」
「どうしてこんなこと。。」
「ん〜一番の理由は兄貴かな?
新崎の若に相当な恨み持ってるからね。」
あれは蒼汰くん達は悪くない
暴走した三鷹さんを止めるためにしたこと
「もうすぐ兄貴が来るから
兄貴に聞くといいよ。」
誰かに似てるってずっと思ってたけど
今やっとわかったよ・・
何で気づけなかったんだろ・・
三鷹組の若頭に似てるって事
ローブを手足を縛られてるから
逃げたくても逃げれない。
「類おつかれ。」
「あ、兄貴早かったな。」
「こんな綺麗な奥さんがいて
あいつも幸せだろうな。
でも、あいつの幸せを俺は
祝ってやれないなぁ〜
あいつのせいで俺は孤独になったんだからな。」
違う。
あなたが暴走したから
蒼汰くんたちはあなたを見放した
自分勝手な考えで仲間を傷つけた
「それって自分の責任から
逃げてるだけでしょ?
あなたのせいで下の子たちが大勢怪我をして
命の危険にさらされた子もいた
それは、勝手に行動したあなたの責任!
蒼汰くん達に責任はない!」
バキッ!
「うッ。。」
顔面を平手じゃなくて拳で殴られた。
「うっせぇんだよ。
お前自分が今どんな状況なのか
わかってねぇのか?
敵陣のど真ん中に囚われて
いつでも命を奪われる状況なんだぞ?」
「あなたにはできない。
あなたに私の命を取ることなんてできない。
蒼汰くん達の仲間だった人が
そんな事できるはずがない!」
お願いだから気づいてよ。。
自分が間違ってることに。。
責任を蒼汰くん達に押し付けてないで
自分で気づいて。。
私は何度も全身を殴られるなか
何度も何度も叫んだ。
あなたが間違ってるって。
「兄貴、それ以上やると死ぬ。
その子にはあまり手は出さないほうがいい。」
振り上げた手を一ノ瀬くんが止めた。
「見張っとけ。」
「あぁ。」