幸せの鐘

「俺は昼から仕事がある。

俺が帰ってくるまでゆっくりしとけ。」




「わかった。」




お昼前に悠馬君たちが迎えにきて
蒼汰君は仕事にでかけた。




バカでかいテレビで映画を見たり
バイトを探したり、あっという間に
時間が過ぎていった。





「ただいま。」



外が真っ暗になって蒼汰君が帰ってきて
机の上にある求人情報を見た。




「それはなんだ?」



「バイトを探そうと思って。」



「探さなくていい。

俺が養ってやる。」



「でも・・・」



「お前は俺に甘えてここに住んで
学校に通えばいい。」






なんで私にそんな事してくれるの・・




親に捨てられた惨めな私に・・


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