いってらっしゃい♪
「行きたいけど…」
「じゃあ私と交換してくれない?」
「な、何を?」
「─体を─」
何を言ってるのか、ミユもいつもと変だった。
「実はね、同じクラスのチアっているじゃん?」
「居るけど?」
「詳細はそいつから聞いて」
「え、ちょっとミユ……」
ミユは話を待たず行ってしまった。
「話した事ない相手に突然異世界どーたらこーたら話したって引かれるだけだろ…」
そう呟きながらもレイアは窓側の席へ向かった。
「あ、あのぉ」
「? 何か用?」
「あの、私レイアって言うんですけど…」
「知ってるよそんなの。誕生日は6月8日、一人っ子。住んでる地域は東地区。異世界志望の変わった人だと、ミユから聞いてるけど」
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