無口な彼の熾烈な想い
突撃
「待ってくれ・・・」
閉院時間となり、入り口のドアの鍵を閉めようとした平野鈴(ひらのすず)の前に、唐突に姿を現わしたのは、フカフカのタオルにくるまれた何かを大切そうに抱えた長身のイケメンだった。
゛3次元イケメン来たぁ゛
チラッとそんなことを思った鈴だが、気持ちはすぐに毛布の中身に持っていかれる。
「そちらが私を呼び止めた理由ですか?」
「ああ、金は払う」
随分な物言いにため息が出る。
「・・・お入りください」
一度は閉めたドアの鍵を再び開けると、鈴は3次元イケメンを建物の中に誘導した。
閉院時間となり、入り口のドアの鍵を閉めようとした平野鈴(ひらのすず)の前に、唐突に姿を現わしたのは、フカフカのタオルにくるまれた何かを大切そうに抱えた長身のイケメンだった。
゛3次元イケメン来たぁ゛
チラッとそんなことを思った鈴だが、気持ちはすぐに毛布の中身に持っていかれる。
「そちらが私を呼び止めた理由ですか?」
「ああ、金は払う」
随分な物言いにため息が出る。
「・・・お入りください」
一度は閉めたドアの鍵を再び開けると、鈴は3次元イケメンを建物の中に誘導した。
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