パリへ追いかけてまで
「萌ちゃん〜! 久しぶり! 萌ちゃんは、本命チョコあげたのかな〜?
亮なんかさ〜、 
大学で女の子たちから告白付きのチョコを全部断って、受け取らなかったんだよ〜!」

「晶! うるさい! 黙れよ!」

晶は、亮のとなりから、萌の横に座り直して

「おお! こわ〜!
萌ちゃんには、特別に教えてあげるけどね〜
"好きな人がいるから、その彼女以外からは受け取らない" って言ったんだって〜」

「晶! くだらない事ばっかり言うなら、帰れ!」

「わぁ〜、 萌ちゃん、助けて〜」

萌に抱きつく晶に
「萌ちゃんに 抱きつくな! 」

亮は、立ち上がり、晶を萌から引き離した。

「ハハ ギャハハ! 亮! お前最高!」

「うっせ〜 晶!」

くっくっく と笑う晶…
萌は、 ボーと 舞はふられた?


「あとね〜、 亮が佐藤建築工業に入社しない事を、知った舞ちゃんなんか
目が三角になって亮に、好きな人って誰? って詰め寄るし!ハハハ」

「あきら〜! もうよせよ!」

「わかったよ!萌ちゃん!亮は一途なヤツだからね」

「はあ、」とため息をついて、晶を睨む亮。

「ハハハ。 わかったよ!今日は、帰るって〜
じゃねぇ〜。」

晶は、ウインクして、帰ってしまった。



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