パリへ追いかけてまで
*** 数日後 ***
〜…〜…
「はい。」
「あの、私…【呑んだくれ】で働いている佐藤 萌ですが、佐藤 亮さんの携帯で間違いありませんか?」
「あぁ、はい。佐藤 亮です。」
「あの〜、凄く図々しいのですが、無料でフランス語を教えていただきたいんです。
宜しいでしょうか?
今、私が使っているテキストの復習を中心で… 」
「もちろん! 大丈夫だよ。」
「じゃあ、今週末からでも良いですか?土曜日は、フランス語会話教室があるので、日曜日の午前中はどうでしょうか?」
「大丈夫。場所はどうする?」
「カフェは、他の人に迷惑かけるから…」
「カラオケボックスはどう? 大きな声だしても大丈夫だしテーブルもドリンクもあるしさ」
「う〜ん そうですね!
駅前のカラオケボックスに日曜日の10時からでも良いですか?」
「大丈夫。じゃあ、単語テスト作ってくわ。
じゃぁまた、日曜日にな。」
「はい。じゃあ、日曜日にまた!」 ピッ!
萌と接点が持てる事に、ワクワクしている亮だった。