パリへ追いかけてまで
5/20 コンクールのホームページをパソコンに映し出す。

金賞 佐藤 亮 の文字を確認した。


リビングに降りて、母親の直美に 
「母さん! コンクールの金賞受賞したよ!」

「え〜! スゴイ!おめでとう! 亮。
良かったね! あ!お父さんに電話する!」

直美は、エプロンのポケットから携帯電話を出し、

〜…〜…
「お父さん! 亮がね!コンクールで金賞受賞したんだって! 
うん。うん。そうなのよ〜。
うん。代わるね〜 亮、お父さんが代わってて、」

「もしもし、父さん? 〇〇コンクールで金賞受賞しました。 はい。 ……ありがとう。うん。
はい。 わかった。今、代わる。
母さん、父さんが代わってて。」


「もしもし、お父さん。 うん。わかった!
うん。昴にもね。うん。 は〜い。」 ピッ!

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