パリへ追いかけてまで
斉藤拓海 仁義を切る!
その違和感は、受賞式で、明らかになる。

なんと、賞状とタテ、記念品を渡すプレゼンターは斉藤 拓海だった。
大きなカラダで、ニヤニヤしながら、

「金賞! おめでとうございます!
10月からパリに来るの待ってるからね!ニヤリ。」

銀賞、銅賞、の受賞者にも、斉藤さんが、渡してた。
審査員特別賞は、該当者なしだった。

式典で、受賞者達と、斉藤拓海さん、主催のお偉いさんで、記念撮影もし、式典終了!

「佐藤君!改めて、金賞おめでとう!」

「ありがとうございます。 
プレゼンターならそう言って下されば良いのに…
もう、ビックリしました。」

「え〜、教えたら、緊張しちゃうかなと思ってさ」

「斉藤さんは、大学生の時に受賞したんですよね!
大学生で、金賞受賞なんて、スゴイです!」

「え〜。大学で、才能あるのにコンクールに応募してない佐藤君の方が、スゴイよ〜
俺の事務所も、受賞者が働く事になると箔が付いて、依頼殺到かな! ハハハ。」

「少しでも、お役に立てるなら、嬉しいです!」

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