パリへ追いかけてまで

亮と斉藤は、タクシーで、お寿司屋さんへ
「こんにちは! 佐藤です。父はもう来てますでしょうか?」 

「アラ〜 亮ちゃん!大きくなって〜。
社長さんは、あちらのお座敷でお待ちですよ!」

「ありがとうございます。」

斉藤と2人で、座敷へ、襖を開けて、亮が顔を出す。

「父さん、斉藤 拓海さんをお連れしました。」

健太郎は、さっと立ち上がり、
「いや〜、斉藤さん。
この度は、息子が働かせていただく事になったのに、ご挨拶が遅くなり、大変申し訳ございません。」

と、斉藤に深くお辞儀をし、挨拶した。

「いえいえ。こちらこそ、佐藤君の情熱と才能が気に入って、内定までしていたのに申し訳ございません。
今日は、佐藤君のお父さんに、キチンとご挨拶がしたくて、無理矢理で、すみません…」

斉藤も、深くお辞儀をした。

「じゃあ、食べながらお話ししましょう!
ココの寿司は美味しいんですよ〜。 ニコ。
亮、女将さんにお料理出すように、伝えてくれるか」

「はい。」
亮が、座敷から出て行った…

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