パリへ追いかけてまで
3人で、美味しい寿司を食べながら、

斉藤さんのパリの事務所の事や、
ヨーロッパでの仕事の事。
佐藤建築工業が今、手掛けている都市開発の話で盛り上がっていた。

襖から秘書が顔を出し
「社長… 大変申し訳ございませんが合同会議が… ございますので、そろそろ〜」

「あ、そうだなぁ〜、ゴメンゴメン。
斉藤さんとの話に夢中になってしまった。
斉藤さん、では、秋から亮をお願いします!
私は、出ますが、もう少しお料理があるので、2人は、全部食べていって下さい。
すみませんが、これで失礼いたします。
パリまで、気をつけてお帰り下さい。
では。」

健太郎は、会社に向かう車の中でニコニコしていた。
斉藤 拓海……
彼は、有名な建築家だが、人間的に素晴らしい人だ、彼と会って話しをし彼になら大事な息子を預けても 大丈夫だと思った。
亮には、彼の全てを吸収して欲しいと健太郎は、思った。 

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