パリへ追いかけてまで
お寿司屋さんで、残った2人。

「佐藤君。君のお父さんは、やっぱりスゴイ人だな
さすが、佐藤建築工業の社長さんだわ〜。うん。」

「え? ただの中年オヤジだと思いますけど…」

「ハハハ。 近すぎて偉大さが、わからないかぁ」

「斉藤さんは、日本に滞在中はご実家へ帰るんですか?」

「うん。滅多に日本へ帰らないから、
友人とメシに行って、実家に泊まる予定。
久しぶりに帰ってくるとさ、街がものすごい勢いで変化してて戸惑うよ。
昔、よく通ってた食堂も無くなってて、
マンションになってたし…
ちょっと寂しいよなぁ」

「そうですねぇ〜」

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