パリへ追いかけてまで
「そういう、タクミはどうなの?」

「俺ですか? イケメン俳優と同姓同名なのに月とスッポンで、モテませんよ〜。ハハハ!」

「そうなのか? 才能溢れる優しい男なのにな!
大丈夫だ! 
俺だって結婚出来たし!ハハハ!」

そんな話をしていると、前菜が出てきた。
以前とは、違う前菜で今日も見惚れるくらい綺麗な一品だ。

良介さんも、厨房の方へ入って行った。

「いや〜、ココはいつ来ても、違うよな!
コース料理は、同じモノがほとんど出てこないんだよ。
お客様に対して、食べたメニューのえん魔帳でもあるのかなあ?」

「え、 膨大なえん魔帳になりますよ〜。
でも、それがお客様を飽きさせない事なのかなぁ
フレンチも、奥深いですね。」

「本当だな。 それに俺は良く食うから普通より大盛りにしてもらってるんだ〜。へへへ。」

「スゴイ、おなじみさん なんですね。」

「週に2回くらいだぞ! いつもは、アラカルトにしてるし〜 美味いな、これ。」

「週2回は、おなじみさんですよ!
マジで、コレ美味しいです!」

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