パリへ追いかけてまで

「萌ちゃん。今、下で良介さんとカトリーヌさんに
会ったから、連れて来ちゃった。」

「あ、オーナー、カトリーヌさん! 
お疲れ様です。」

「やぁ、萌ちゃん。佐藤君の引っ越し手伝ってるんだって? 
2人とも言ってくれたら車も貸したのに〜、水臭いなあ〜」

「そうよ。引っ越しなんかたくさんの人数でやれば
すぐなんだから〜。」

「お! 家電は入ったのか? 
家具屋とかで買い物もしたのかな?」

「ハイ! 調べたら郊外に北欧の家具店があってほとんど全部揃いました。 
マットレスは、2日後に配達なのでこの部屋を準備しながら、ホテルに宿泊します。」

「良介、今晩の夕飯は、ウチに来てもらいましょう」

「そうだな! 店も休みだし、ウチでメシ食べよな! 萌ちゃんも一緒にさ!」

「エッ〜良いんですか? 嬉しいです!」

「じゃあ、引っ越しそばだな! 今日は日本食にするかなぁ〜」

「え、そば? オーナーが、日本食…を」

「ハハハ。俺だって、日本食くらい作れるぞ!
この前、乾麺の蕎麦とうどんを日本で買ってきてもらったから、蕎麦食べような!」

「「ハイ!」」


< 307 / 391 >

この作品をシェア

pagetop