パリへ追いかけてまで
オーナーに父親役を頼んだ。
「萌ちゃん! 綺麗な花嫁さんだ。おめでとう。
亮は、真面目だしイイ男だ!
それに、一途だ!
パリへ追いかけまで萌ちゃんと結婚したかったんだからな!ハハハ。
きっと、栄作さんも天国で喜んでるぞ!
幸せになれ! 萌ちゃん。」
「ハイ。 オーナー。ありがとうございます。」
「お! カトリーヌからの合図だ。行くぞ!」
良介と腕を組んで、中に入ってきた萌。
ドレスも似合って輝いている。
みんなに拍手されながら一歩ずつゆっくりと、亮のもとへと進む。
参列者は、萌の母親とその隣の席には栄作の遺影。
亮のご両親と、お兄さん2人。
今日は、コックの全員。
亮の会社の斉藤拓海さんと社員さん全員。
宮本さんも来てくれた。そしてマリーさん。