パリへ追いかけてまで

《コンコン！》

「ハーイ！」

ホテルの従業員が、テーブルセットにやってきた。

私たちには、コーヒーを淹れてくれたのでソファーでゆっくり飲んでいると、

《コンコン》
亮の家族と、ウチのお母さんもやってきた。

「亮、萌ちゃん　改めて結婚おめでとう！」

「とっても、温かなイイお式だったわ〜」

「「ありがとうございます！」」

「お義父さん！　お義母さん！　樹さん！昴さん！
これから、末永く宜しくお願いします。」

「不束な娘ですが、どうぞよろしくお願いします。」
萌と　萌のお母さんは、深々とお辞儀をした。


「大事な、一人娘さんを我が家に嫁ぐ事を許して下さり、ありがとうございます。
こんな素晴らしいお嫁さんが、嫁いでくれて私たち家族も、とても嬉しいんですよ！」

「そう。本当に！　しっかりしてるのに美人さんでしかも、フレンチのシェフだなんて、
私たちが協力出来る事は、何でも言ってね！」

「ありがとうございます。　」

「萌ちゃん！　これから亮の事頼むな！
オレら家族も、よろしくお願いします。」

「ハイ！　」

「亮、萌ちゃん、結婚おめでとう。
まさか亮に先を越されるとは　思わなかったけどさ！
困った時は、いつでも家族に頼るんだよ！」

「は…い…」

萌は、亮の家族が温かく自分を受け入れてくれたことが嬉しくて涙が出てきた。

「あ〜、萌〜、泣くなよ〜 な！　
家族みんなも、俺たちの味方だからさ！」

亮は、家族みんなに向かって、

「改めて！まだまだ頼りないかもしれませんが、これから萌と2人で力を合わせて頑張りますのでよろしくお願いします！」
っと、深々と、頭を下げた。