パリへ追いかけてまで
「本当に、良かった〜!おめでとうマリーちゃん!
フィリップは、
18歳から、ウチで働いてくれてるのよ!
フィリップの希望で、見習いコックからだったけどコックが性に合ってたし、
仕事ののみ込みが早くて、勉強熱心だから5年位で、サブシェフになったの。

その時、ウチ以外でも修行したらと良介が言ってもル トレッフルの味を極めたいって言って働いてくれてるのよ。
もう…13年よ〜 彼31歳だから…
良介も私も自分の息子みたいに思ってるのよ。」

「うん。この前私もどうして店を移って修行しないのか聞いたら、
"良介さんとカトリーヌさんの事は親だと思ってるから、
親父とお袋と店を守ってる感じかなぁ〜"
って言ってたわ。
彼のそんな温かい人柄も好きなんだ! へへへ」

「フィリップが… ありがたいわ… 嬉しい…」
カトリーヌさんは、涙を流していた。

< 351 / 391 >

この作品をシェア

pagetop