パリへ追いかけてまで
その間に、亮と直美は新生児室のガラス越しに
赤ちゃんを眺めては、目元は萌ちゃんかなぁ〜
口元は亮かな? 
など言いながら微笑んでいた。

1時間くらい寝てた萌が起きた。

「お疲れ様。本当にありがとう!愛してるよ。」

「萌ちゃん! おめでとう! 
ママも赤ちゃんも無事で本当に良かった。
ありがとう!」

「いえいえ。女の子だね。ふふふ。
亮、名前はどうするの?」

「名前は、愛美《まなみ》にしようと思う。 

実は、萌のお母さんとウチの母さんから一文字ずつもらった! 
みんなに愛されるような美しい心を持って欲しいと願ってねさ! 
どうかな? 萌。」

「イイ! 可愛いね。 マナちゃんかぁ〜」

「じゃあ! 愛美《まなみ》にするよ!」
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