パリへ追いかけてまで
翌日、亮は、再び ル トレッフルにやって来た。

レストランの入口で、中の様子を見てからドアを開けた。

中から、フランス人の女性が、いきなり流暢な日本語で、「貴方は、佐藤君?」

「はい!佐藤 亮です。はじめまして!」


「はじめまして、私は良介の妻で、カトリーヌです。
良介を、呼んでくるから、この椅子にかけて待っててくれる?」

「はい。ありがとうございます!」

「良介〜! 佐藤君が来てくれたよ〜良介〜」

「オ〜! わかったよ〜。手を洗ってくるからちょっと、待ってて〜。」


カトリーヌさんは、オレに、カフェ・オ・レを出してくれた。

「ありがとうございます。いただきます。」

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