パリへ追いかけてまで
パリの15区で考えた事
亮は、良介さんとカトリーヌさんにお礼を言い、ル トレッフルを、あとにした。
冬になろうとしてるパリの15区をゆっくり歩きながら、パリに来た甲斐があったと心は、晴れやかで、温かくなっていた。
翌日、滞在、最後の1日となり、15区にある大きな公園へやって来た。
散歩をし、課題の病院の事を考えていた。
もし、自分が病院で長期入院したらどんな気持ちか、
もし、家族が入院するなら、どんな病院が良いかなど、考えた。
総合病院ではなく、ホスピスで考えようと決めた。
散歩の途中で、カフェへ立ち寄り、ノートに思いついた事を書き出す。
亮の頭の中で、いろんな病院が描かれてゆく。