ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
◇
「ただいま~」
「おかえり、ご飯温めたから早く食べなさい」
「はーい」
8時になるギリギリに家に着いた。
急いで着替えて晩ご飯に手をつける。
「今日遅かったな。どこ行ってたんだ?」
すると、目の前でビールを飲んでいる父が尋ねてきた。
「……友達の家」
「こんな遅い時間まで? 遠くまで行ったのか?」
私の父は、私が夜遅くまで外出していると毎回問い詰めてくる。
一人娘ってのもあって、あまり1人で夜道を歩いてほしくないからだそう。
「もういいじゃん。ママに連絡してたんだから」
「……遅くなるなら迎えに行ったのに」
面倒くさそうに答えると、しょんぼりした顔でビールをゴクリ。
「それで……男? 女?」
「何が?」
「友達。男の子か女の子か」
うげ、最悪。
いつも友達と遊ぶ時は女の子って言ってるんだけど……。
私、嘘ついたらすぐ顔に出ちゃうんだよね……。
「…………男の子」
数秒間置いて少し俯いて答えた。
どうしよう、怒られるかな……。
「……もしかして彼氏か?」
「いや、まだ友だ……」
否定しながら顔を上げると、今にも溢れそうな潤んだ瞳と目が合った。
「ただいま~」
「おかえり、ご飯温めたから早く食べなさい」
「はーい」
8時になるギリギリに家に着いた。
急いで着替えて晩ご飯に手をつける。
「今日遅かったな。どこ行ってたんだ?」
すると、目の前でビールを飲んでいる父が尋ねてきた。
「……友達の家」
「こんな遅い時間まで? 遠くまで行ったのか?」
私の父は、私が夜遅くまで外出していると毎回問い詰めてくる。
一人娘ってのもあって、あまり1人で夜道を歩いてほしくないからだそう。
「もういいじゃん。ママに連絡してたんだから」
「……遅くなるなら迎えに行ったのに」
面倒くさそうに答えると、しょんぼりした顔でビールをゴクリ。
「それで……男? 女?」
「何が?」
「友達。男の子か女の子か」
うげ、最悪。
いつも友達と遊ぶ時は女の子って言ってるんだけど……。
私、嘘ついたらすぐ顔に出ちゃうんだよね……。
「…………男の子」
数秒間置いて少し俯いて答えた。
どうしよう、怒られるかな……。
「……もしかして彼氏か?」
「いや、まだ友だ……」
否定しながら顔を上げると、今にも溢れそうな潤んだ瞳と目が合った。