ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
「あっ……」
何気なく開いたアルバムを見て、ハッと我に返る。
目に飛び込んできたのは、小学校の卒業式の写真。
この時の私は、今ほど明るくはなく、むしろ真逆で、教室の隅っこでなるべく目立たないようにひっそりと過ごしていた。
当時、クラスで人気者の女の子が陰で軽い嫌がらせを受けていた。
それで自分も標的にされたら嫌だと思い、悪目立ちしないようにしてたんだ。
卒業した後、お父さんの仕事の都合で引っ越して、誰も知り合いがいない学校に入学。
そこで中学デビューし、成功して今に至る。
「あっ、これ……!」
ページの最後に挟まれていた写真を手に取り、見つめる。
プラネタリウムの前で微笑んでいる自分と、眼鏡をかけた男の子。
確か小6の時だったかな。星座にドハマりして夏休みに毎週行ってたんだっけ。
彼も好きなのか、私と同じように毎週来てて。
同い年で席が隣だったから、自然と仲良くなったんだよね。
あれが初恋だったなぁ。
「懐かしい……元気かな」
小学校時代、唯一楽しかった思い出。
相談に乗ってくれたのも、中学デビューを勧めてくれたのも彼だった。
確か名前は……。
「…………シオンくん」
何気なく開いたアルバムを見て、ハッと我に返る。
目に飛び込んできたのは、小学校の卒業式の写真。
この時の私は、今ほど明るくはなく、むしろ真逆で、教室の隅っこでなるべく目立たないようにひっそりと過ごしていた。
当時、クラスで人気者の女の子が陰で軽い嫌がらせを受けていた。
それで自分も標的にされたら嫌だと思い、悪目立ちしないようにしてたんだ。
卒業した後、お父さんの仕事の都合で引っ越して、誰も知り合いがいない学校に入学。
そこで中学デビューし、成功して今に至る。
「あっ、これ……!」
ページの最後に挟まれていた写真を手に取り、見つめる。
プラネタリウムの前で微笑んでいる自分と、眼鏡をかけた男の子。
確か小6の時だったかな。星座にドハマりして夏休みに毎週行ってたんだっけ。
彼も好きなのか、私と同じように毎週来てて。
同い年で席が隣だったから、自然と仲良くなったんだよね。
あれが初恋だったなぁ。
「懐かしい……元気かな」
小学校時代、唯一楽しかった思い出。
相談に乗ってくれたのも、中学デビューを勧めてくれたのも彼だった。
確か名前は……。
「…………シオンくん」