ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
「直接聞いたことはないけど、『私のおかげで色んな人と話せるようになった』って」
「それ……仲良しどころか感謝されてるじゃん。自信持ちなよ」
感謝⁉ あの詩恩が私に感謝……⁉
「信じられないって顔に書いてあるね。冬川くんだって感謝するでしょ」
「……そうだね」
やっぱり星くんが言ってた通り、素直になれないだけなのかな。
いつか……素直で照れてる姿を見てみたいな。
あと、ちょっと想像つかないけど、何も企んでない、純粋で優しくて甘々な姿も。
◇
お風呂から上がってスマホを見ると、詩恩から着信が来ていた。
わわっ、何件も。急用かな。
「……はいもしもし」
「もしもし詩恩? 今大丈夫?」
「うん」
「ごめんね。さっき電話したんだよね? 何か用だった?」
「あぁ……俺のこと、親に話した?」
なんとなくいつもと違う様子に、一気に緊張が走った。
「えっ、と……話したけど……」
「俺が風邪引いたことも?」
「う、うん……」
「……そう。わかった。じゃ」
……いつもと違って、暗かったような。
まだちょっと具合悪いのかな……?
「それ……仲良しどころか感謝されてるじゃん。自信持ちなよ」
感謝⁉ あの詩恩が私に感謝……⁉
「信じられないって顔に書いてあるね。冬川くんだって感謝するでしょ」
「……そうだね」
やっぱり星くんが言ってた通り、素直になれないだけなのかな。
いつか……素直で照れてる姿を見てみたいな。
あと、ちょっと想像つかないけど、何も企んでない、純粋で優しくて甘々な姿も。
◇
お風呂から上がってスマホを見ると、詩恩から着信が来ていた。
わわっ、何件も。急用かな。
「……はいもしもし」
「もしもし詩恩? 今大丈夫?」
「うん」
「ごめんね。さっき電話したんだよね? 何か用だった?」
「あぁ……俺のこと、親に話した?」
なんとなくいつもと違う様子に、一気に緊張が走った。
「えっ、と……話したけど……」
「俺が風邪引いたことも?」
「う、うん……」
「……そう。わかった。じゃ」
……いつもと違って、暗かったような。
まだちょっと具合悪いのかな……?