ライオン少女は宇宙系男子を落としたい

【三者面談いつだった?】



アプリを開いてみたら、なんともシンプルな文章が。

何だろうと構えてたけど、まさか面談の日程って。



【水曜日だよ! しかもトップバッター!】

【俺も一緒。その日面談終わったら会える? 夏休みに遊びたいって言ってた話、直接家族としたいから】

【了解!】



すぐ返ってきたメッセージに返信してスマホを閉じた。


さすがに私だけだとちょっとあれだから、星くんと千夏も一緒に泊まる予定。

千夏には、『なんで私まで』って言われたけど……最終的には了承してくれた。



「浮かない顔してどうした? そんなに面談が心配?」

「それもあるけど……」



机に顔をつけて窓の外を見ていると、千夏が目の前にやってきた。

一応ママには話しているけど、パパにはまだ話してないんだよね……。


あれからパパはあまりお酒を飲まなくなった。

けど、いくら友達とはいえ、「男の子の家に泊まる」なんて言ったら、また泣き叫ぶかもしれないし……。



「あぁ、お見舞いに行ったら泣き叫ばれたって言ってたね」

「うん。千夏は何も言われなかったの?」

「え? 特に何も」
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