ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
名前を口にすると、今日会った冬川くんの顔が脳内に浮かんだ。
いやいや!
確かに同じ名前だし、ちょっと似てるなぁって思ったけど!
冬川のほうの詩恩くんは眼鏡かけてなかったし、不機嫌丸出しだった。
それに比べて眼鏡のシオンくんは、えくぼがあって、めちゃくちゃ可愛かった。
話し方から笑顔まで、何もかもが優しくて、白馬の王子様のような子だったもん!
このヘアピンだって、誕生日にプレゼントしてくれたし!
「……ん? ヘアピン……?」
そういえば冬川くん、拾ってくれた時、『もうなくさないでくださいね』って言ってたよね。
まるで、私が忘れっぽくて物をなくしがちなのを知っているみたいな言い方だった。
「ま、まさか……ねぇ……?」
なんか混乱してきた……。
いや、考えすぎ?
ただ単に気をつけてねって注意しただけかもしれないし。
とりあえず、この写真を撮った本人に直接聞いてみよう!
「────ママ! この写真覚えてる⁉」
「はいはい、どうしたの?」
急いで階段を駆け下り、皿洗いしている母に彼の写真を見せた。
いやいや!
確かに同じ名前だし、ちょっと似てるなぁって思ったけど!
冬川のほうの詩恩くんは眼鏡かけてなかったし、不機嫌丸出しだった。
それに比べて眼鏡のシオンくんは、えくぼがあって、めちゃくちゃ可愛かった。
話し方から笑顔まで、何もかもが優しくて、白馬の王子様のような子だったもん!
このヘアピンだって、誕生日にプレゼントしてくれたし!
「……ん? ヘアピン……?」
そういえば冬川くん、拾ってくれた時、『もうなくさないでくださいね』って言ってたよね。
まるで、私が忘れっぽくて物をなくしがちなのを知っているみたいな言い方だった。
「ま、まさか……ねぇ……?」
なんか混乱してきた……。
いや、考えすぎ?
ただ単に気をつけてねって注意しただけかもしれないし。
とりあえず、この写真を撮った本人に直接聞いてみよう!
「────ママ! この写真覚えてる⁉」
「はいはい、どうしたの?」
急いで階段を駆け下り、皿洗いしている母に彼の写真を見せた。