ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
お泊まり会
明莉の心配
外泊当日。
「わざわざ送り迎えしてくれるなんて、お兄さん親切だね~」
「だよね~。おまけに頭もいいしイケメンだし。きっとモテモテだろうなぁ」
詩恩のお兄さん──雄基さんが迎えにきてくれるとのことなので、現在、千夏と一緒に待ち合わせの駅で待機している。
「兄弟揃ってイケメンなんだ。冬川くんに似てるの?」
「詩恩よりも少しキリッとした顔してたかな」
「へぇ……」
千夏の顔が緩んでいる。
確か千夏はキリッとした年上の人がタイプだったっけ。
同級生は子どもっぽいから恋愛対象外らしい。
「にしても、晴れて良かったね」
「フフフ……実は今日のために、夏休み前から毎日てるてる坊主作ったんだよ!」
「じゃーん!」とスマホの画面を見せた。
1体ずつ写真を撮って、コラージュして1枚にまとめたのだ。
「うわっ、なにこれ! 全部で何個あるの?」
「んー、20個はあるかなぁ」
「さすがに作りすぎ……使い道あるの?」
「大丈夫! 全部ティッシュで作ったから再利用できるよ!」
「ハハッ、随分エコだこと」
「わざわざ送り迎えしてくれるなんて、お兄さん親切だね~」
「だよね~。おまけに頭もいいしイケメンだし。きっとモテモテだろうなぁ」
詩恩のお兄さん──雄基さんが迎えにきてくれるとのことなので、現在、千夏と一緒に待ち合わせの駅で待機している。
「兄弟揃ってイケメンなんだ。冬川くんに似てるの?」
「詩恩よりも少しキリッとした顔してたかな」
「へぇ……」
千夏の顔が緩んでいる。
確か千夏はキリッとした年上の人がタイプだったっけ。
同級生は子どもっぽいから恋愛対象外らしい。
「にしても、晴れて良かったね」
「フフフ……実は今日のために、夏休み前から毎日てるてる坊主作ったんだよ!」
「じゃーん!」とスマホの画面を見せた。
1体ずつ写真を撮って、コラージュして1枚にまとめたのだ。
「うわっ、なにこれ! 全部で何個あるの?」
「んー、20個はあるかなぁ」
「さすがに作りすぎ……使い道あるの?」
「大丈夫! 全部ティッシュで作ったから再利用できるよ!」
「ハハッ、随分エコだこと」