ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
準備を着々と進めていると、雄基さん達が帰宅。
予算内でたくさん食べられるよう、色んなお店をあちこち回ったんだって。
ありがとう雄基さん!
◇
「今日は最後まで楽しんでいってね! 乾杯!」
「「「乾杯!」」」
グラスを持って乾杯し、ジュースをのどに流し込む。
っあぁ~! 潤う~!
「いっただっきまーす!」
焼いたお肉にソースをちょんとつけて口の中へ。
んんん~! 美味しいぃ~! 最高~!
「雄基さん! ありがとうございます!」
「いえいえ! たくさん食べて!」
今度は野菜にお肉を包んでかぶりついた。
野菜のみずみずしさと、お肉の弾力、そして肉汁……。
これは永遠に食べられる……!
じっくり味わっていると、斜め前から星くんが「ねぇねぇ」と声をかけてきた。
「北松ちゃんって、ハムスターに似てるって言われない?」
「うん! よく言われる!」
「やっぱり! 頬張ってる姿がそっくりだよね!」
「えへへっ。そう?」
盛り上がる私達に対して、詩恩と千夏は苦笑い。
多分、この2人が思ってることは同じだろう。