ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
「うん。好きだよ」

「……っ!」



あ、また赤くなった。


顔真っ赤にして照れるとこ、昔と変わってないなぁ。

数ヶ月前なら、こんな至近距離で顔見るなんてあり得なかったのに。

距離感バグったせいで、今じゃ何とも思わない。


それにしても……本当、光野さんの言った通り、黙ってたらハムスターそっくり。

水沢くんと同じ、小動物系で可愛い顔してる。


ライオン呼ばわりされるの嫌がってるけど、ライオンもよく見たら可愛い顔してないか? ネコ科だし。



「ちょっと……そんなに見つめないでよ」

「あ、ごめん」



我に返り、急いで離れる。


やっぱ今日、日付変わったから昨日だけど、調子狂ってるな。

なんかいつもよりベラベラしゃべってる気がするし。人前で暴言吐き散らかすし。

久しぶりに兄さんがいるからか?
でも、暴言吐いたのは関係ないよな。


あれこれ思考を巡らせていると、明莉がそっと服の裾を掴んできた。



「もう1回ちゃんと言って……?」
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