ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
なるほど。
文化祭が終わった後、やたら変な名前が飛び交ってたかと思ったら。

コンテストに出てた人達のあだ名だったのか。

雪の妖精ってことは、可愛らしい女装だったのかな。



「それで、もう1回謝りに行くの?」

「うん。クラスはわかってるし。早いほうがいいと思って」



あまり長引かせると、それこそ印象が悪いと思われそうだし。
昼休みに行こうと思っている。

それに、本当にシオンくんかどうかも確認したいし。



「そっか。頑張れ」

「……途中まででいいから一緒に来てほしいんだけど」

「えーっ、部活の準備があるから行けないよ」



そうだった。
確か今日は、対面式と部活体験があるんだった。

……仕方ない。1人で行くしかないか。






スー……ハー……。

食事を終えた昼休み。
今、2年2組の教室のドアの前に立って深呼吸をしている。

いつもなら、「失礼しまーす!」って明るくいけるんだけど、好きだった人がいるかもしれないと思うと……。

あぁ、緊張で手汗かいてきちゃった。



「あのー……どうかしましたか?」



なかなか入れず立ち尽くしていると、このクラスの生徒らしき女の子が声をかけてきた。
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