ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
それから私は、新学期まで詩恩と一切連絡を取らず、出校日も顔を合わせないようにひっそりと過ごしたのだった。







「千夏! 今日は何秒だった?」

「2分22秒!」

「ゾロ目⁉ 縁起がいいね! なんかいいことありそう!」



始業式が終わり、千夏に校長先生の話の長さを聞き、雑談しながら教室に戻る。



「ねぇ、まだ避けてるの? もう学校始まったんだからそろそろ顔合わせなよ」

「わかってるぅ……」



階段を登りながら弱々しく返事をした。


さすがにこれ以上避け続けるのは限界だ。

詩恩も痺れを切らしているかもしれない。
でも怖いよぉ……。




「宿題回収しまーす。後ろの人からどんどん前に回して」



ホームルームが始まり、後ろから回ってきた宿題に自分の宿題を重ねて前の人に渡す。

今日は進路アンケートと委員会決めと体育祭の話をするんだって。



「アンケート取る前に行事予定表を配ります」



前から回ってきた行事予定表に目を通す。


今年も去年と同じ……ん? 体育祭が10月になってる。

去年は9月の中旬くらいだったよね?
変わったのかな。
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