ライオン少女は宇宙系男子を落としたい
「じゃ、私部長に呼ばれてるから。また明日ね」

「うん! バイバ~イ!」



3年生の教室に向かう千夏を見送って、1人で昇降口へ。


自転車を押しながら校門に向かうと、門の近くで楽しそうに会話している水沢くんと黒瀬先輩を発見。

黒瀬先輩も自転車通学だったんだ~。



「こんにちは~! お久しぶりで~す!」

「あ! 北松さん! 久しぶりー!」



っ! その反則級の笑顔……!

ゾロ目を出してくれた千夏、そして校長先生ありがとう……!



「誰かと待ち合わせですか?」

「うん。友達と。これから3人で透瑠の家に行くんだ」



黒瀬先輩の友達かぁ。
水沢くんも何気に顔整ってるし、その友達もきっとイケメンなんだろうなぁ。



「水沢くんって先輩から可愛いがられるタイプなんだね」

「そうかな?」

「いやいやそうでしょ。夏祭りで随分清花にお世話になったって聞いたぞ?」



ニヤリと笑って水沢くんの肩に腕を回した黒瀬先輩。


なぜか水沢くんは顔を少し赤くして先輩を軽く睨んでいる。

お世話って、一体何があったんだろう。

って、ん? 清花……?
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